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振付家・ダンサーの酒井幸菜による日々の制作メモ

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私と表現の辿ってきた、6年の旅


ちょうど一週間前、早稲田のスコットホールで行われた
表現(hyogen)の新アルバム『琥珀の島』リリース記念ライブ。
幻想の島に息づく音楽が、心地よく。☆特設HP>>>
そしてなんと愛すべきベーシスト園田空也さんの
突然の「実家に帰ります」宣言。
ひそかな片想いが誰にも知られずに終わっていくような、
そんな切なさとともに、これまでの彼らとの時間が巻き戻り、
アンコールの清々しくも残酷で晴れやかな音楽に涙が溢れました。

そんな表現との時間を、
少し巻き戻ってみたいと思います。

表現との出会いは2007年、
私の大学の卒業制作の舞台作品における音楽提供・演奏を
学科の先輩でもあった古川麦さんに依頼したことがきっかけでした。
たしかメキシコで当時流行っているというバンド曲を参考に渡して
「こんな雰囲気の曲でお願いしたい」と伝えたら、
麦さんから「今やっている<表現>の編成でやりたい」と提案を受け、
当時のメンバー佐藤公哉さん・園田空也さん(おふたりとも同じ学科)、
そしてドラムの岩坂昌倫さんが来てくださり。
それから「今回アコーディオンを入れたくて、気になる子がいる」と
作曲中の麦さんが楽理科の権頭真由さんを呼んでくださいました。
いまではミューズのまゆちゃん、彼女のバンドへの加入は、
実はこの卒制がきっかけにもなったのです!(ちょっと自慢気、笑)

そうして出来た曲が『博物館の怪物』。
2ndアルバムに収録されている<monstre au musee>です。
なんと、卒業制作の舞台での演奏はエレキバージョンでした!
ミュージシャンの存在も出演者として扱いたくて、
舞台上に楽器をセッティングする様子も演出として取り入れました。

ginjerale
『ジンジャーエールを、朝』 Photo|Kenki IIDA

ちなみにこの作品は今見返すと、
自分の根源的な思想が詰まっているような気がします。
<絶望を肯定したい>という複雑な葛藤が、
ダンサーに与えたそれぞれの行為に痛いほど込められていて。
そこに祝祭的な祈りとしてやってくる音楽の妖精たち。
その晴れやかさが、やはりとっても残酷で。

そして2008年、私の卒業後初めての自主公演『脈拍』を
川崎市アートセンターにて上演。
この頃の私は彼らの音楽がインスピレーションになっていて、
この作品は全編にわたり表現のオリジナル曲・生演奏という
なんとも贅沢なものとなりました。
私のシーンのイメージを伝えそれに応えてもらいながら、
彼らのやってみたいことも取り入れたり。
このクリエイションがあったからこそ、
その後これまでも彼らとステージに立つときの構成や方向性を
音を出しながら話し合っていけるいい関係が築けたのだと思います。

myakuhaku
『脈拍』 photo|Kenki IIDA

この作品では管楽器も入れたいということになり、
その頃彼らが交流を持ち始めていたあだち麗三郎さんが
サックス奏者として参加してくださいました!贅沢!

作品の構成としては、
私のイメージするシーンがただ羅列している印象ですが、
そのひとつひとつはかなりディープなものでした。
「地中の脈を轟かせるような作品にしたい」と考えていました。
この作品のハイライトはやはりラストの『葬儀』のシーン。
念願の!空也さんを、宙に浮かせました。
これは我々の中では語り継がれるであろう傑作です。
☆ぶげけんさんによる記録映像>>>

脈拍ラスト
<空也さん、下手奥に浮いています> Photo|Kenki IIDA

この2作で深まった絆は、
さまざまなライブパフォーマンスでさらに深化していきました。
本当にいろんな機会で踊らせてもらってきましたが、
映像でご紹介できるものをいくつか。

▼▼▼

『夢を繰る朝』2008年9月@東京芸大 文化祭
この時のこのダンスが、私の踊りの真髄を捉えた瞬間だと思っています。
この時の踊っている感覚・風景はいまでもはっきり肌で覚えていて、
私の踊りの大事な原点です。


『In the Light/ In the Wind』2010年3月@神奈川県立近代美術館 鎌倉
アコースティック編成になってから、
より多様な空間でライブ・パフォーマンスできるようになりました。


『涙』2013年2月@HIGURE
表現の楽曲の中でもとくに好きな曲です。


『川俣正 東京インプログレスー隅田川からの眺め』ツアーパフォーマンス
2013年7月@豊洲ドーム
これを経て10月に再び豊洲で踊ったクロージングイベントが
空也さん帰省前最後にご一緒する機会となりました。


−−−−−

こうやって6年もの時を経て、
変わっていく環境/変わらない感覚を許容しながら深化していく。

音楽の妖精たちがやってきて、
ともに地中の脈を轟かせ、風になり光になり、
ひとしずくの涙のような慈しみ、
たゆたう川の流れに身を任せ、弔い、船を漕ぎ、
幻の島の音色に酔いしれる。


<変化>は時に残酷で、
それでも祝祭の和音に励まされ<期待>を込める。


▼▼▼
最後に、
はじめて表現のライブで踊らせてもらった時の貴重映像を。

『博物館の怪物』2008年3月@東京芸大 建築棟ピロティ


『新転地』2008年3月@東京芸大 建築棟ピロディ



さんくすあろっと、表現
この旅のつづきは、新たな地での再会を願って!


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