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振付家・ダンサーの酒井幸菜による日々の制作メモ

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水銀灯の暗さ


基本的に自分の作品では照明は薄暗いのが合っている。
そんなに暗いとビデオもスチールも撮れないよ、と言われてしまうくらい暗い。
照明家には、顔がよく見えないようにシルエットにしてください、という。
「個人」を「顔」で判断されないように、
「表情」で「物語」を作らないように、

照明によって舞台上の印象は一変する。
それは良くも悪くも。
最近関わったふたつの作品で、その両方を痛感した。

ひとつは先週末上演した『on the verge of...』という作品で
これは照明によって作品の緊張感がぐっと表れた。
稽古場の明かりだと何となくぬるい感じで、
作品として成立するのかとても不安を感じていた。
けれど照明が入った途端、身体の表情が一変した。
背の高いホールだったのでできるだけ直下の光を要求し、
また作品の構成に合わせて光で印象をドラマティックに変える工夫もした。
中でも発見は、水銀灯。
この光の特徴はじわじわと明るくなっていって(調整できない)、
鋭くカットアウトできる。
ひんやりとした、幽霊のような空間。
私はこの光をとても魅力的に思う。

それからもうひとつ、
照明が逆効果になってしまう稀なケースを体験してしまった。
これは高校生に指導をする一環で関わった作品で、
稽古場の密度の濃い距離で見ていると鳥肌が立つくらい繊細で
少女たちのはかなすぎる内面性とか焦燥感が滲み出た作品で
運動ではない作風が素敵だと感じていたのだけど、
作品に対して大きすぎる劇場とコミュニケーション不足の照明で、
その魅力がマイナスに見えてしまう悲しい結果だった。
ぺったりとした明かりで、作品や音楽の温度と全く合っていない。
諸事情でリハーサルなどない上演だったし、
こちらも準備不足ということもあったけれど、悔しかった。

どんな空間でも耐えうる踊りの強さ、というのは必要だけれど
それを私の場合身体能力ではなくて、身体感覚を研ぎ澄まして追求したい。
運動ではなく、皮膚感を。
でもこれは運動力のないことへのただのあがきなのかもしれませんね、
「ダンス」ってむずかしい!



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