新しい年に向かって、
2013年も暮れますね、あっというま。
とはいえ、振り返ってみると
今年はいそがず慌てずのペースでの取り組みでした。
そんな中、人との関わりによって
自分の新しい一面を引き出していただく機会や発見がありました。
前半の前半は、
写真家でアーティストの川村麻純さんの作品で
朗読をする声の出演をさせていただきました。
踊りではない関わり方でしたが、
自分自身も新たな発見となるよい機会でした。
この体験もきっかけとなり、
声を使った「耳元のダンス」というアイディアが生まれました。
来年は、これを作品化してゆけたらと考えています。
年度が切り替わってからは、
新入部員を迎えたダンス部で大会に向けてはりきって指導をしたり、
まさかの宝塚歌劇にどハマりしたり。云々。
夏にはサマーソニックで、
「めがねず」という時々集結させるイベントダンスグループで踊ったり。
秋には谷中のHAGISOで、
パフォーマンスをオーダーできるカフェで踊ったり。
後半は、
美術家の川俣正氏の隅田川沿いに建てた3つのタワーで
<水辺の風景>をテーマに、
表現の音楽とともに踊らせていただく機会に恵まれました。
ここでは、美術のプロジェクトの現場を体験。
何かをするための過程と、した後のアーカイブづくりを念頭にし、
力を入れていることが、舞台の現場との違いだと実感しました。
舞台は「公演をする」ために諸々ものごとが動きますが、
美術の現場や人と話していると「どう残すか・記録するか」ということも
作品の一部として考えているなと。
<集客のための広報/プレゼンとしてのアーカイブ>について、
この1年でいろいろと実感することがありました。
それから、久しぶりの振付けられてのダンサー出演。
白神ももこさんと互いのソロを振付け合う『Stick & uS!!』KAAT公演。
ダンサーとして、これまでと違った部分を引き出していただきました。
ここ数年、自分でソロを作ることに違和感があるのですが、
こうしてソロを振付けていただくのには可能性がまだまだあるなと。
振付家だけに限らず、演出家や映像作家の方などに
酒井のダンスをディレクションしていただく機会を
積極的に作っていけたらなと考えています。
ちなみに白神さんとの『Stick & uS!!〜私たちと棒〜』は
2月15・16日にSTスポットで再編集して上演します。
振付け合ったソロを、どうひとつの作品にするのか。
ここからは、さらに振付家としての作業が要になります。
また、映像の仕事では、
辻川幸一郎さんの監督する作品に関われたことは
とても刺激的でした。
salyu×salyuさんの『じぶんがいない』と、
青葉市子さんの『いきのこり●ぼくら』の2本。
ロジックで組み立て、バリエーションを整理していく。
そして、作品の肌触りを壊さない演出。
salyuさんは歌声はもちろん、気さくでとても素敵な方!
青葉さんは小柄な体に渦巻く宇宙のような世界観を感じました。
ちなみに『じぶんがいない』は小山田圭吾さんの音楽、
作詞は坂本慎太郎さんという私得な作品で携われて嬉しかった、、
実はこの2,3年、自分のダンスに対する違和感がずっとあって。
大学を卒業してから、無知でも若い勢いで「これをやりたい」と
突き進んでいた頃と違って、いい意味で得た安定の感覚もあるけど、
どこか身丈に合ってないというか、
進化というより更新しないといけない部分があるような気がしています。
来年は、これまでの感性も大切にしつつ、
その違和感の隙間から見えてきた方向性にもトライしていきたいです。
いつも足を運んでくださり、
酒井のダンスを楽しみにしている、というお言葉とともに
成長や変化を見守ってくださる方々に励まされています。
本当にありがとうございます。
なんだかんだと続けていられるのも、
家族の支え、サポートしてくださる方々に恵まれ
よき人との巡り合わせがあってのことに感謝しています。
おこがましいですが、、誰かにとっての生きる励ましになれるよう、
来年も様々にチャレンジし私らしく踊りに取り組んでゆきます。
どうぞ、よろしくお願いします!

<年明け1/4,5は都美で踊ります、ぜひいらしてにゃん!>
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