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Author:sakaiyukina
振付家・ダンサーの酒井幸菜による日々の制作メモ

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【出演】
ショーンレノン コーネリアス
『Heart Grenade』MV
>>>

【出演協力】
青葉市子
『いきのこり●ぼくら』MV

【振付】
攻殻機動隊ARISE ED曲
salyu×salyu
『じぶんがいない』MV

【掲載】
月刊ブレーン 2013年4月号
<ニュークリエイター>で
ご紹介いただきました

【演出・振付・出演】
清竜人 MUSIC SHOW LIVE DVD
完全限定生産>>

【対談企画】
急な坂スタジオHPにて
対談公開中!
こちらから>>

【インタビュー】
SONYヘッドフォンBT150NCを
モニター体験して
SONY The Headphone Park>>



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どうしようもなさ、が愛おしい


公演終わってポッカリする間もなく
撮影や打ち合わせや指導などなど。
次はこんなことしたいなー、とか考えつつ。

ファッションデザイナーのフィービー・ファイロが
「信頼する良き友人4人さえいれば
情報過多とうまく距離をとって、
自分の信じることを貫き通す」というようなことを
何かのインタビューで言っていた。
ときどき小さな世界に溺れそうになるとき、
この言葉を思い出し、私は呼吸を整える。

私はあまり積極的に自分への感想を求めないのだけれど、
「どうだった?」と唯一切り出す相手のひとりと
あれこれ今回の作品を話していて、
「君の作品の魅力のひとつは面倒くさいところだ」と言われた。
たしかに。
こっちを向いてと追いかけて、
振り向かれたら逃げ出す。
そういう生産性のない労働を繰り返す。
どうしようもなさ、が私には愛おしい。
決して積み上がらないことを望みながら営むこと。
そういう感性のことを彼は「面倒くさい」と言ったのだと思うと、
妙に納得してしまう。

たぶん今回はぎりぎりの部分で
圧倒的な世界観が成り立っていたように思う。
これからの課題は、
私のその感覚を、ダンサーにどのように伝え得てもらうかの
作家としての試行錯誤が必要だ。
今回敢えてその部分は挑まず、泳がせていた。
それぞれのピントの合わせ方、
この人たちにはそういう不安と不信感も必要かもしれないと
どこかそう感じていた。
ある意味振付家として無責任なことだったかもしれない。
実際ダンサーからも指摘された。
「選ぶ人を間違えたら大変だね」とも言われた。
けれど誰にでも立てる空間ではなかった。

必要なのは
みんなでオー!というのではない意識や方向の共有。
歪に共鳴することが私にとって大切なのだ。
ダンサーとの対話の仕方。
この課題を整理して、
これからのクリエイションに活かしていきたい、です。


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夢のあとかた に


『難聴のパール/Night in June』全ステージ無事に終了しました。
ご来場下さったたくさんの方々、本当にありがとうございました。
今回の作品はさまざまな感情に触れる作品だったと思います。
これからも繊細に、より丁寧に観察した作品づくりを目指して
精進いたします。

劇場に入ってから言葉がうまく喋れなくなっていたのですが、
「それはいま感覚に入ってるからじゃない?」と指摘され納得。
これから少しずつ、この作品のことをもう一度自分の中に巡らし、
次への糧にしていこうと思います。


強く、美しく


そして痛みでもあること。
踊ることは私にとっての辛さでもあって、
でも唯一の救いかもしれない。

探してもいつもいない。
気配だけして、だから何度も振り返り
見渡し、探す。

不安だし怖い。
けれど、それでも。


雨の初日


昨日初日を終えることができました。
雨の中のご来場、ありがとうございました。
私は走る時に心が折れないように、
あと3ステージがんばります。

日曜日は満席で、お席のご用意が難しい状況です。
本日土曜日は15:00・19:30どちらの回も大丈夫です!
ぜひ午後はふらりと横浜に、
佳き空間を楽しみに来て下さい!!


明日から


何だかすごいことになっていると思われます。
今日はひとつずつ確認しながらのリハーサルだったので、
全体を掴みきれてないのですが。
いくつかの細かい部分に手がゆき届いてないことに心配になるも、
最後まで丁寧に粘ります。
集中!